精力減退,自信

自信の持てない男性が急増中

「ドアが閉まります、すいたドアから順にご乗車ください」
「発車間ぎわの駆け込み乗車は危険ですからお止めください」

 

ー?朝、同じ時間、同じ電車の同じ車輛に乗り込んで、異常な混雑の中、見るともなく見慣れてしまった顔と顔。

 

いったい,あなたはこんな朝を何年迎え続けていることでしょう。

 

まるで車につぶされたカエルのような惨めな格好でドアにへばりつき、ハイヒールのかかとの痛みに耐え続けて、もうどれだけの歳月が流れ去ったことでしょうか。

 

妻のため、家族のためとはいえ、本当にご苦労なことです。

 

"痛勤ラッシュ"とは、よくいったものです。

 

たとえば、その満員電車の中で頭がかゆくなったという経験、一度や二度はあるはずです。

 

身動きがとれず、顔を歪めたり、頭を振ってみたり……。

 

我慢できずに少しでも腕を動かそうものなら、脇の女性にジロリと一瞥され,前の女性からは"ヒジ鉄"を喰らうというありさま-5どい時には「この人チカンです」「いやぁねぇ、中年の男の人って」と罵声を浴び、不本意ながら周囲の冷やかな視線にジッと耐えなければならないハメに陥ってしまうのです。

 

そんな時,「俺が本当にチカンなら、あんたみたいなブスになんか手を出すものかー」と思いつつも、「いやいや,かりに触りたくなるような美女がいたとしても......。

 

近頃バテ気味で、どちもダメなんだ9体がやけに重く感じるし、"その気"がまるで起きないしね……」となるのが、中年男性の偽らざる気持ち、男はつらいのではないでしょうか。

 

そんなことのあった日には、きまって会社でもロクなことがない。

 

「きみ、困るんだよ/ 部下のことはすべて把握しておいてもらわないと……。

 

こんなことが社長の耳にでも入ったら、さも私もただではいられなくなるんだよ。

 

社の信用にかかわることなんだ。

 

今すぐ彼を呼んで、手を切るように言ってくれたまえ!」

 

「誠に申しわけございません部下には常々 社の名に傷をつけることのないよう、私生活においても十分注意するよう申し渡してはおるのですが、私の監督不行届きで、どうも……」

 

まったくえらいことをしでかしてくれたものだ。

 

こともあろうに,得意先の社長秘書と……>「中村君、いったいどういうつもりなんだね/さには奥さんも子供もいるはずだろう?このままではあそこの会社との取引きにも響くんだよ。

 

今からでも遅くない?きれいに離れること「課長,これは私個人の問題なんです。

 

)私と彼女とのことで、会社はもちろん、課長にも何の関係もないことじゃありませんか。

 

余計なことは言わないでください/」余計なことだとォ!
俺だって言いたくて言ってるんじゃない。

 

誰が誰とくっついたって、俺には何の関係もないんだ。

 

しかしだなぁ……>ああ無情。

 

上からも下からも......。

 

これではまるで、ハンバーガーの中身の薄切りハンバーグ。

 

それをガブッと頬ばるのが"会社"という名の非情な大男ときては.......夜は夜で、得意先の接待。

 

相手の胸の内を探りながら,すりばちとすりこぎを持って飲むアルコールは、酔えないばかりか害になるだけです。

 

ここでもあなたはホンネとタテマエにはさまれて、疲れしぼんだサンドイッチのキュウリに成り下がって……。

 

これではストレスはたまる一方です。

 

しかし、それでも嬉しいかな、あなたには心暖まる「家」があります。

 

上も下も、ホンネもタテマエもない、愛する家族が待つマイホームが。

 

くたくたに疲れて帰っても、家族の顔を見れば、「まだまだ元気に頑張らねば……」というファイトも湧いてこようというものです。

 

でも、大方、そのファイトは見せかけだけのものと言わざるを得ません。

 

たぶんあなたは「明日の"痛勤"に向かうためのエネルギー補給に、早く床に就かねば……」と考えているでしょうから。

 

1人で、1日中家事に追われ、子供たちの面倒に明け暮れている奥さまには、そんなあなたの姿が悲しいのです。

 

本当は寂しくて仕方ないのです。

 

子供の学校のこと、家のローンのこと……。

 

いいえ,そんなことではなくて、とにかくあなたに相手になって欲しいと思っているのです。

 

そう、まるで保育園に預けられた幼児が、迎えにきた母親に抱きつくように。

 

あなたはそれを十分承知しているはずです。

 

ただ、心底疲れてしまっていて、そんな気持になれない日が続いているのでしょう。

 

夫婦とは有り難いものです。

 

奥さまも当然それを知っているからこそ、少しでもあなたの負担を減らすように, 一人さみしく床に就いているのです。

 

あなたに早く元気になって欲しいと、スタミナ料理をせっせと作ってくれているのです。

 

そんな奥さまの涙ぐましい努力に、あなたは応えていますか?「仕事第一」と、生活のポイントを会社に置くのはいいのですが,あなたはビジネスマンである前に, 一家の主人であり、何よりも"男性"であることを忘れてはいけません。

 

家庭内を円滑に操作できない人間が、他人の集まりの社会で仕事などできる道理がないでしょう。

 

離婚が急増しています。

 

ほんの数年前までは,この「離婚」という言葉自体、スキャンダラスな芸能界でこそ聞かれても、一般にはそう縁のないものだったものが、現在ではあなたの周囲でも、すでに耳馴れた単語の一つになっているのではないでしょうか。

 

厚生省の統計によりますと、昭和五六年の離婚は一五万四二三五件もあり、これは実に、三分/二四秒に1組の割合で離婚が成立している計算になるのです。

 

言うまでもなく、これは史上最高の数字です。

 

しかし、問題はこれからです。

 

この統計の中できわ立つのが、中年、熟年の夫婦の離婚率で、なんと全体の四割を占めているのです。

 

それも五五%強の妻が自分から離婚を申し出ていて、夫の側からの申し出は三五パーセントにとどまっているのです。

 

この数字は、どう解釈したらいいのでしょうか?"三食昼寝つき"などと主婦の仕事を軽視し、女性を侮辱したことばが流行したのは、ひと昔もふた昔も前のことです。

 

現在では、"翔んでる女" "結婚しない女"などのことばに現われるように、女性がどんどん自立する姿が目立ち、現実に、今までは男性の仕事、男の職場とされていた所にも女性が堂々と進出する時代です。

 

しかし,中高年の女性の離婚が、そうした自立意識に結びつくとはどうしても考えられないのです。

 

この年代の女性にとっての離婚は「失うものがあっても、何の利益もない」と考えるのが常識でしょう。

 

それを、損を承知であえて離婚に踏み切るというのには、やはりそこに、何らかの大きな原因があるということに気づかなくてはなりません。

 

俗に「男四十は働き盛り」といいます。

 

社会的地位もある程度確保し、家庭内もまずまず安定してくる年代です。

 

しかしです,その8十歳を越えた頃から、いや、多くの場合はそれ以前から、会社での積もり積もったストレスや過度の飲酒、喫煙に加え、日頃の運動不足や不規則な生活などのために、どうしても精力不足になるようです。

 

ところが、同じ四十歳でも女性にとっては,まさに"女盛り"の時に当たるわけです。

 

この年代の主婦といえば、子供もだいたい中学から高校生になり,そろそろ親の手から離れ始める時期で、母親がやっと一息つける時でもあります。

 

なかには、自立し始めた子供の後を追って,いつまでも自分のものにしておきたいという"子離れできない母親もいるようです。

 

しかし,そんな母子の行く先はもう見えたようなもので,しつこい親をうっとおしく思う子供は暴力や非行に走るか,あるいはその逆で強度のマザコンになるかのいずれかでしょう。

 

子が親離れする時は、親も子離れをする11ある意味ではそれが自然な親子の生き方だという気がします。

 

つまり、子供がその年齢に達したら,親は子供を遠くから見つめてやるようにして、今まで母親として生きてきた分のいくらかを、"女"として生きていいと思うのですこれまでは妻として,母親として一生懸命にやってきたあなたの奥さまが、ごく自然に妻として,女として生きる時、そして女としての歓びを噛みしめることができる時なのです。